知れば面白くなる自転車ロードレーサーのあだ名について

知れば面白くなる自転車ロードレーサーのあだ名について


ヨーロッパでは古くからあだ名をつける習慣があり、偉大な芸術家や政治家、軍人には決まってその人を表す二つ名が存在していました。そして、それはスポーツ界も例外ではなく、特にヨーロッパで盛んな自転車競技では多くの偉大な選手に二つ名がつけられています。自転車選手における二つ名はその選手の風格やレーススタイルなどさまざまな個性に基づいてつけられています。今回はそんな偉大なロードレーサーたちの二つ名を紹介します。これを知れば自転車競技を見るのがもっと楽しくなることでしょう。

エディ・メルクス「ザ・カニバル(人食い人間)」

史上最強の自転車ロードレーサーとして伝説に残っているエディ・メルクス。その功績は圧倒的でプロ通算525勝、グランツール総合優勝11回は不滅の記録となっています。そんなエディ・メルクスですが、勝利への貪欲さが人一倍強く、攻撃的なレーススタイルから「ザ・カニバル(人食い人間)」と呼ばれていました。グランツールやクラシックレースだけではなく、どんな小さくローカルな大会でも勝利の追及を妥協しない貪欲さは他の選手からも恐れられ、このような二つ名がつけられました。

マルコ・パンターニ「イル・ピラータ(海賊)」

1998年にツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアの同時優勝、通称ダブルツールを達成した伝説的クライマーのマルコ・パンターニはイタリア人であれば誰もがこの名を知っている国の英雄でもあります。小柄な体格ながらも、恐れを知らない大胆なアタックとトレードマークのバンダナから「イル・ピラータ(海賊)」というあだ名がつけられました。若くして命を落とした悲劇のロードレーサーとしても有名で、「マルコ・パンターニ 海賊と呼ばれたサイクリスト」というドキュメンタリー映画は彼を知るうえで欠かすことができない1本です。

アルベルト・コンタドール「エル・ピストレロ(銃を操る人)」

2017年のブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージのアングリルで現役最後のレースを劇的な勝利で飾り、惜しまれつつも今年限りで引退するアルベルト・コンタドールはジロ・ディタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャのすべてのグランツールを制した最強のスペイン人ロードレーサーです。彼のトレードマークとして、ゴールするときのピストルを撃つ仕草から「エル・ピストレロ(銃を操る人)」という二つ名がつけられました。アルベルト・コンタドールの輝かしい実績と大胆なレーススタイル、そしてゴールパフォーマンスと、記録にも記憶にも残る偉大な選手です。

ファビアン・カンチェラーラ「スパルタスク」

ワンデーレースとタイムトライアルで絶対の強さを誇ったスイス人ロードレーサー・ファビアン・カンチェラーラは、時に人間業とは思えない圧倒的な強さで数々のレースで勝利を収めてきました。一時は自転車にモーターが埋め込まれていると、疑われるほどの強さを誇っていました。そんな彼の強さを象徴する二つ名が「スパルタスク(太陽王)」です。2016年に惜しまれつつも引退してしまいましたが、数々の伝説のレースを演じてきたカリスマ性のあるロードレーサーです。日本にも友好的で現役最後のレースに日本で開催されたジャパンカップを選ぶほどで、日本人にも人気が高い選手の一人です。

ログインしなくてもゲストとしてコメントが可能です。詳しく

コメントを残す

最初のコメントを頂けますか?

avatar
wpDiscuz