自転車が世界の中心に?映画『Bikes VS Cars〜車社会から自転車社会へ〜』

自転車が世界の中心に?映画『Bikes VS Cars〜車社会から自転車社会へ〜』


①排出ガス大気汚染

②都市部の交通渋滞

③騒音

これらの問題に対して映画の中では、このような問題を抱える自動車を中心とする交通は持続可能ではないという指摘をしています。確かに移動手段として自動車は便利な乗り物ではありますが、このような問題を抱えています。そして、増え続ける自転車との交通事故を踏まえ、自転車と車が同じ道路上に共存できるよう、道路空間の再配分の必要性を問いかけています。

映画の中で登場する大都市の現状がわかる

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映画では世界中の大都市の現状を自転車乗りの視点から比較しています。映画に登場する都市はサンパウロ、ロサンゼルス、コペンハーゲン、トロント、ボゴタ、ベルリン、ムンバイ、モスクワ、パリといった世界各地の大都市です。デンマークのコペンハーゲンは自転車先進国として有名ではありますが、それ以外の都市については自動車が優先されてきたという過去があり、自動車偏重の傾向があり、これだけでも世界中が自動車で溢れていることがわかります。こういった現状を捉えながら、道路は自動車だけのものなのかという異議を申し立てる内容となっています。

まだまだ減らない悲しい交通事故

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日本国内でも最近では自転車走行レーンの設置が徐々に浸透してくる中で、自転車の走行環境が改善されつつあることは事実ではありますが、世界中の大都市ではまだまだ自動車が道路交通の中心となっています。映画では世界各地の大都市の道路が自動車で埋め尽くされている現状が紹介されています。その中で、まだまだ減ることがない悲しい自転車の対自動車事故が取り上げられています。ブラジルのサンパウロでは毎日のように自転車の対自動車事故が発生しており、それを危惧したサイクリストたちが事故の犠牲者を忍んで道路上に「ゴーストライダー」のペイントをしています。こうした状況を見つめなおしながら自転車と自動車の道路分配の不均衡を訴えかけています。

自転車のための環境整備はまだまだ前途多難

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映画の中で登場するカナダのトロントでは、2010~2014の間に自転車嫌いで知られるロブ・フォード市長によって自転車走行レーンが削減されるということが生じました。映画では、サイクリストたちが自転車走行レーンの白線を撤去する道路作業車の前に寝転んで抗議の意思を示した様子が記録されています。世界中で健康増進と環境への配慮から自転車への注目が集まっている一方で、道路上の中心はまだまだ自動車であるという現状が伺えます。

自動車が道路の中心であり続ける理由

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言わずもがな自動車産業は世界の経済を支える巨大産業であることは間違いありません。そのため道路政策についても自動車に有利な政策が実現されてきた事実があります。映画の中では、自動車業界から依頼された「自動車ロビー」の働きかけによって、路面電車の廃止や道路網も充実など自動車にとって快適な交通政策が行われてきたことが指摘されています。その結果として、都市部でも大気汚染や交通渋滞、騒音などが問題化してきました。そして、この映画ではこういった社会は持続可能ではないという主張をし、自転車や歩行者への最適な道路分配の必要性を訴えています。

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